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アトリエ ミドリ


ライフスタイルの変化について
現在住んでいる家に30年以上暮らしてきましたが、その間様々な変化がありました。 胃に穴が開くほど大変な思いをしながらプランした新居にようやく引越しをした日は、 晴れ晴れとして清々しく、楽しい毎日が待っているとまだ人生経験の浅い私は感じていました。 ですが、今の私からするとその当時の私に伝えたいことは山ほどあります。 しっかり断熱したほうが良いよ! 建材は吟味して選んだほうが良いよ! 将来の変化に備えて可変性を持たせたほうが良いよ! などなど・・・。 この30年間の住宅建築の変化は大きく、比較しても意味がないのは理解していますが、 30年同じ家で暮らしたからこそ見えた「住まいのあり方」があります。 家族が増える、年齢を重ねる、病気になる日もある、いつもやっていたことが自分でできない日がやってくる。 逆に、孤独だった家事労働を家族全員でできる日が来る、家族の考え方が変化して暮らし方も変化する日が来る。 それに合わせて家も一緒に変化していけるように、住まい造りを考えたいと思っています。 今まさに新築されている家が30年後には「昔はこれが流行ってたんだよ
12 時間前


2世帯住宅のプランニングについて
現在暮らしている住まいは築32年になる木造住宅です。 32年前この住まいを造る時の状況は、様々な事が重なり胃に穴が開く寸前まで追い込まれました。 子供はまだ幼く、そして自分自身の資格試験の勉強追い込み真っ最中、日中は仕事、夜は毎日家のプラン・・・。 そして孫の面倒や家事を手伝わない主義と断言した義母との同居が今後何十年と続くことが確定する作業でもありました。 2世帯住宅のプランニングは、まだ若かった自分自身の住宅設計への知識不足、経験不足で非常にもどかしく、「これは仮の住まいなんだ」「いつかもう一度設計するんだ」と自分に言い聞かせながらプランニングしたことを今でも鮮明に思い出します。 それでも、義母と私達家族がお互いに自立し、遠慮せず、気遣いもしないで済むようなプランを何とか練り上げ無事着工となりました。義母が要介護となり施設に入るまでの数年間、この住まいで車いすを利用しながら生活ができたことも建築士としての役目は果たしたと自負しています。 義母がこの春他界するまでの32年間この2世帯住宅で共に暮らしましたが、細かいことはさておき義母も私たちもほ
11月29日


オープニングページについて
事務所HPの画像は建築業界の方ならすぐにわかると思いますが、天井を見上げて撮っています。 小屋化粧梁と小屋束が見えていて左右に下がる勾配天井になっています。 更に仕上げは珪藻土塗で、左官屋さんが天井を見上げながら苦労して仕上げてくださいました。 実はこの画像は我が家のリビングの天井。 家族が増え2世帯5人家族として家が手狭になり増築工事をした際、リビングの梁を表しにして勾配天井にしました。 天井の高さは一般的には2400ミリが多いのですが、リビングの天井の一番高い場所は3300ミリあります。 実際の空間よりも広く感じ、心理的な開放感もあります。 そして壁と天井の仕上げである珪藻土のおかげで、湿度調整、脱臭効果もあり気持ちの良い空間となっています。 疲れた時にゴロンとリビングに寝転がるとちょうどオープニングの画像のような風景が目に入ります。 天然木材と珪藻土という素材のコラボレーションにより、 狙い通り「和む」感覚を得られるリビングになりました。 子供がこのリビングを占拠していることが多いのですが、 子供部屋に閉じこもることがないのもこのリビングの
11月22日


事務所のネーミングについて
「atelier 翠 一級建築士事務所」というネーミングは、私の名前の「みどり」→「翠」に変換したんでしょ?とおっしゃる方が多いです。普通に考えたらそうなるのですが、実はネーミングに至るまでのストーリーがあります。 ストーリーの発端は私の母。 幼少期から中学生まで、母は私にあなたの名前は「翠」と教え続けていました。ところが、中学生になって暫くした頃、先生から「翠ではなくてみどりではないか?」と問われたのです。家に帰って母に聞くと「そうかもね。」と何事もなかったかのような返答。 ここまでの人生で何度も自分の名前を記入することをしてきましたが、まさか自分が「みどり」だったなんて12歳の私はこのとき初めて知ることとなったのです。 当時は母の変人ぶりに驚き振り回され気味だった私ですが、自分にまつわるエピソードとしてなかなか面白くこのストーリーは今ではお気に入りとなっています。そして「翠」という漢字には、「翡翠」(かわせみ)という意味があったり、私の好きな色を表していたり、最近では命名時の漢字として人気№1になっていたりと、漢字をとりまく環境も好ましく事務
11月20日
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