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アトリエ ミドリ


「植栽計画」
我が家の庭に植えられている木々は昨年亡くなった義母が32年前の新築時に庭師を呼んで植えたもの。 私たち夫婦が全く知らない間に敷地内の植栽が行われていました(泣)。 当時子供がまだ小さかったので、 「ブランコおこうかな」 「どんな木を植えようかな」 「どんな花を育てようかな」 とワクワクしていたタイミングでしたが、残されたスペースは無くワクワクは消え去っていきました。 私達は仕事で日中は家に居なかったし、 2世帯住宅として建てた我が家は、親世帯1階、子世帯2階で分かれていたのでどうしても庭に出る確率は義母のほうが高い。 それにしても、一言相談して欲しかった出来事でした・・・。 あれから32年。 小さかった木々は大きく成長し、植えられた場所ではスペースが足りないものも出てきました。 病気になって葉が黒くなってしまうものもあり、造園屋さんに相談し病気になってしまった木は根元から伐採することに。スペースの空いた空間にはグランドカバーを植えて雰囲気を変えてみることにしました。 今の家を新築するときに基本プランを考えたのは自分ですが、まだ住宅設計を始めてもい
2 時間前


「本に囲まれる幸せ」
会社という組織を離れて約半年経ちます。 時間に余裕ができ、改めて自分が持っている書籍や家中にある家族の書籍を観察・分析したりしています。 仕事に必要な本、本屋で見かけてうっかり購入してしまった本、Amazonでキーワード検索してまとめ買いしてしまった本などなど・・・。 増える一方で減ることはない本の数々。 家の中の収納量の限界から、数年前よりできるだけデジタルでと思い電子書籍にチャレンジしたものの、 画像や図が多い建築や住宅系の書籍は、紙に印刷され本という形になっているほうが私には見易く早々に断念。 スクリーンから目を外し紙という目に優しい媒体との時間は気持ちにも大きく影響している気がします。 大型書店や図書館はとても居心地が良く、ついつい長居してしまう。 とても贅沢ではありますが、あの環境を家の中に造れたらどんなに素敵だろうか・・・。 仕事の合間に書籍という別世界に没入できることは、 気分転換、インプット、ストレス軽減、自分の世界を広げるなどなど、とても人生が豊かになるような気がします。 我が家のような本好き家族はきっと沢山いらっしゃると思いま
5月7日


「造作家具」
私の人生初の職歴は家具メーカーの設計職でした。 お客様からオーダーが来てデザインし図面を描く。 形が決まると工場で製作に入り、職人さんと打合せをしながら完成させる。 これは学生時代の延長のようでもあり、とても楽しい作業でした。 家具というものがどんな材料でどのようにできているのか、 人間工学や強度など、学生の時とは比べ物にならないくらい真剣に学んだ記憶があります。 これらの経験は住宅設計に活かすことができるどころか、 必須の経験であり重要な知識となっています。 「家」という箱だけを造りあとは好きな家具を入れるとなると、 1年後に訪問した際に意外な結果になっていることもしばしば。 お客様のお住まいなので自由ではありますが、 形・色・サイズ・使い勝手・人の動線を邪魔しないかなどなど、空間全体の調和を取るのは本当に難しい。 可能であれば造作で家具をしつらえ空間を整えてあげると、 結果として無駄のないすっきりした生活空間になる気がします。 クローゼットの中をガチガチに固めて造ったり、家 族の変化にトランスフォームできないような造作家具は避けますが、 おそ
4月28日


「子供の落書き」
まだ子供が1歳半の時のこと。 いやに静かだなあ・・・、 「ん?嫌な予感がする・・・。」 予感は大当たり、壁一面にクレヨンで落書きをしていました。 日々の家事・育児・仕事でいっぱいいっぱいだった私が 咄嗟に思ったのは、 「壁をきれいにしなくちゃ! 「洗剤で消えるかな?」でした。 今思うと、 あの落書きは幼い子供にしか描けない素晴らしいアートであり、 再現することが難しい芸術作品でした。 結局どうしたか? 残念なことに、その当時の私はアートであるということすら想像できないまま、 ゴシゴシと必死になって壁をきれいにしてしまいました・・・(泣)。 これから家づくりをする若いお父さんお母さんに是非お伝えしたい。 お子さんの落書きは芸術作品です! 今しか描いてくれない素晴らしいアートです! 今は黒板やホワイトボードにできる仕上材があります! お子さんが盛大に落書きできる壁を是非造りましょう!!です(笑)。 atelier翠では、これから住まいを検討する方と一緒に快適な暮らしを造りたいと考えています。
4月21日


「リモートワーク」
今となっては懐かしい2020年の2月、 私もついに新型コロナによりついに在宅で仕事をすることになりました。 さて家の中のどこで仕事をしたらいいのか? ネット環境は大丈夫なのか?中継器は必要? 会議は家族に聞かれても大丈夫なのか?イヤホンする? などなど、初めは手探りでリモートワークがスタートしました。 1.一番最初に仕事場としたのはダイニングテーブル。 広いテーブルスペースは大変便利ですが、 何せ食事時は片づける必要があり早々に断念。 またLDKは家族の誰かしらがいたり、 会議中後ろを通ったり音が出るので仕事することはは無理でした。 2.次に仕事場所にしてみたのが、現在一人暮らしをしている子供の部屋。 これが思いのほか快適でした。 ・エアコン付き ・6畳程度で適度な広さ ・勉強机の広さが使いやすい 子供がこの部屋を使っていた頃は、狭いかな?寒いかな?集中しにくいかな?など、 気になっていたことが全くそうではないと分かったこともひとつ発見になりました。 ですが、年に数回帰ってくる子供のために明け渡さなくてはならなくなりここも断念。 3.やむなく仕事
4月10日


「ダイニングテーブル」
昨今の狭小住宅化によりダイニングテーブルを置かない選択をする場合もあると思います。 キッチン背面のカウンターで食事する、 リビングテーブルで食事するなどなど。 ダイニングテーブルは4人用の小さいものでテーブルが 1200ミリ×750ミリ程度、 4人で座って食事することを考えるとスペースは 2400ミリ×2000ミリは必要になります。 単純に計算しても4帖弱はスペースがないと 置けないことになるのでまあまあな場所を取る。 ですが、もしリモートワークで1日を家で過ごすことになると、 家で朝・昼・夜と3回食事を摂ることになります。 豊かな暮らしを望むのであればやはりゆったりダイニングテーブルで食事したいところ。 通勤型であっても家族が顔をそろえることができる夜ご飯くらいはテーブルを囲みたい。 現場調査時に時々目にするのは、 せっかくダイニングテーブルがあっても食事のスペースとして機能していないケース、 人が通る動線に囲まれ落ち着いて座れる環境になっていないケース、 キッチンから近く、食材や調味料置き場として最適であるため物置と化したケースなどなど。..
3月23日


「玄関の広さ」
とかく玄関やトイレは滞在時間が短いと考えスペースを削る場所になりがちです。 ですが、たくさんの住まいを見てきた経験から、適度な余裕は必要だと感じています。 ・買い物して帰宅した時のための余裕 ・幼い子供と一緒の出入りのための余裕 ・家族が同時に外出する際の余裕 ・玄関先での来客対応のための余裕 ・介護が必要になった際の余裕 建築費削減のために最小限とした玄関では、 以下のようなことが起きると断言できます。 ・一時的であってもベビーカーが置けない ・家族が譲り合って出入りする必要がある ・靴を履いて体の向きを変えるのも一苦労 ・車いすに乗ったまま玄関を出ることができない ・外出する度に玄関でプチストレスを感じる この住まいに訪れた方がファーストインプレッションを感じる空間であり、 居住している家族が毎日靴を履き上着を着て出入りする空間であり、 将来的にはデイサービスに車いすのまま出る場所になる可能性もあります。 自分の家を出入りする度にストレスを感じてがっかりするよりも、 スムーズに支度をして出入りすることができる空間を造ってあげるほうがずっと幸せ
3月16日


「収納計画」
33年前今の住まいをプランニングする際、「収納」はしっかり検討しています。 当時住宅設計をまだ殆ど経験しておらず、未熟なスキルを駆使しての事ですが。 ・玄関にはコート用クローゼット ・夫の家族は書籍が多いことがわかっていたので大容量の書籍収納 ・トイレにも浴室にも必要と考えられる量の収納 ・洗面化粧台はシャンプードレッサーではなく、 幅広カウンター+収納を設ける ・親世帯子世帯共に食器棚はセルフデザインの特注 これらは長年生活してみた結果、大成功だったと感じています。 ただし、 ・家族が増える ・物が増える ・ライフスタイルが変わる そうなると収納の使い方や必要な容量も合わせて変化していきます。 ガチガチに使い方を限定した収納計画をしてしまうとこれらに合わせることができなくなるので、 フレキシブルな収納にしておくことはとても大切だと実感しています。 想定外だったのがクローゼットに当たり前のように設置される「折戸」。 特に子供が使う収納では非常に扱いにくく使いにくい要因になっていました。 そのため思い切って撤去してロールスクリーンに換えたところとて
3月7日


「子供部屋」
新築の設計時の検討事項として、 「子供部屋」の位置する方位、広さ、日当たりのウェイトは大きいと感じます。 これだけでも日本の子供たちはいかにに大切にされているかがよくわかります。 東南の角が良い、6帖以上確保したい、 燦燦と太陽が降り注ぐ部屋にしたい、本棚をたっぷり造りたいなどなど。 ただ、私の経験からお伝えすると、 ・子供たちが子供部屋で過ごす時間は思いのほか短い ・寝る・勉強する・私物を収納する以外のスペースは本当に必要か? ・快適にしてしまうと出てこなくなる と感じています。 小学生まではダイニングかリビングで宿題をしていたり、 中学生になると夕方から夜は塾に通う子供も多くなります。 大学生になるとそれこそ子供部屋に滞在する時間が激減します。 皆一律同じような状況ではないと思いますが、 子供が幼いころ親が思うような子供部屋の使い方にはならない気がしています。 住宅設計をしている知人と話していると、 「子供部屋は3帖あれば十分」とか、「カギは絶対に付けない」とか、 最近では「リビングのすぐ脇に子供の部屋を設けて繋げて使う」という意見が出てきま
2月26日


「キッチン空間」の考え方・造り方
我が家のキッチンを考えた際の構想は以下でした。 ・省スペース内に収める(2世帯でキッチンが2つあるため) ・料理しながら子供(当時3歳)の様子が見えるようにする ・料理中の歩数を極力少なくする(家事の省力化) ・空が見えるキッチンにする(視線の抜けを造りたい) ・物が出しっぱなしにならない そして完成したキッチンは上記全てを叶えた省スペースキッチン。 プランした当時は対面キッチンが流行り始めていた時期でしたが、 対面にしてしまうと私の構想が形にならない。 限られたスペースでどうしたら叶えることができるか? 結果としてL型キッチンの最小サイズ+セルフデザインの 両面ハッチ型食器棚が完成しました。 食器棚はキッチン側からもダイニング側からも使うことができるようになっておりとても機能的で便利。 今では家族全員が作業するようになったキッチンですが、皆効率よく動いている様子がわかります。 また外が見えるように造ったので時々空や散歩中の猫を見ていたりします。 キッチンの流行は今、 「ペニンシュラ」・・・コンロ側だけキッチンが壁についている 「アイランド」・・
2月20日


「TVの配置」
住まいの設計をする際にリビングにおけるTVやスクリーンの配置はとても重要です。 その理由は以下。 ・その家族がどのようにリビングやダイニングでコミュニケーションを取っているのか? ・家族間の共通の話題は何か? ・普段どのようなコンテンツを視聴しているのか? ・そもそも食事の時にTVはつけているのか? これらをよく理解しないままTVの配置を決めてしまうと、家族の在り方まで変えてしまうことになります。 そしてこんなこともよく伺います。 ・TVがついていないと家族の会話が全く無くなる ・TVから流れてくる内容が家族共通の話題 ・食事の時はいつも家族全員TV画面を見ている ・TVしか見ず、家族が今日どんな服を着ていてどんな表情をしていたか覚えていない 親子が一緒に食事ができる時間 をハウス食品が調査していますが、 食事1回の時間を1時間と仮定して計算すると、何と生涯でわずか206日間(=約7か月)しか、 家族みんなで食卓を囲む時間がないという結果になっています。 さてこの貴重な206日をどのように扱うか・・・? 子育て期はもちろん、家族が一か所に集まる貴
2月5日


「外干し?室内干し?衣類乾燥機?」
我が家の洗濯は主に夜の入浴中。 かれこれ30年以上、入浴中に洗濯機を回しお風呂から出たら室内干しを継続しています。 理由は以下。 ・出勤前の朝は時間が無く洗濯に関連する一連の作業の難易度が高すぎる ・比較的時間に追われない夜の方が気持ちが楽 ・室内の仕上げに採用した「珪藻土」が洗濯物の湿気を吸収してくれる ・冬場は室内湿度の調整にも貢献してくれる ・干してからたたむまで約22時間経過するので完全に乾く この方式はメリットが多く、 ・朝のイライラ、バタバタが無い ・天気に左右されない ・洗濯物に花粉、PM2.5、排気ガスが付着しない ・服が紫外線で色あせない ・外干しする→取り込みに行く作業がない これらによって我が家の平和は保たれているといっても良いかもしれません。 最近は、洗濯や布団を干すベランダ不要論があったり、 洗濯機を設置した空間をランドリールームにする住まいが増えていますが、 流行っているからでも、単に楽をしたいからでもなく、 自分のライフスタイルに合わせ、合理的・効率的に考えた結果だと思います。 atelier翠では、これから住まいを
1月27日


「住まいの余白」
リフォーム、リノベーションのご相談で過去沢山のお住まいを訪問してきましたが、空間を余すことなく物で埋め尽くしているお住まいが多かったと感じています。 押入、天袋、クローゼット、階段下収納、下駄箱、部屋の隅々まで、 余白があってはもったいない!埋め尽くさなければ!という気迫さえ感じます。 30~40年間という長い間に、家族が増えると同時に物も増え、 日本人の「もったいない」精神がそれらを捨てることを拒み、 限られた空間は物によって徐々に圧迫されていく・・・、 これが典型的な日本の住まいにとても多いスタイルのように感じます。 ですが、よく考えてみるとこんなことは思い当たることはないでしょうか? ・実際に「使う物」はその中に本当にあるのか? ・「不用品」のために何十年も固定資産税を払っているのでは? ・本来は「人のための空間」を物に譲っていないか? 日本人には「余白の美」という概念があり、 何もない空間に想像力を掻き立てられたり、安らぎ、洗練といった印象を持つことがあります。 これは、絵画や書道、庭園や様々なデザインにも用いられており、...
1月22日


「大人のマイルーム」
我が家には家族それぞれの部屋があります。 「当たり前では?」と思われるかもしれませんが、実は家族それぞれの部屋があるのは日本の場合少数派のようです。 現に子供部屋の数や広さは統計があっても、両親がそれぞれの部屋を持っているかの調査はあまりされていません。 私の勝手な推測ですが、住まいの広さや建築費などの制約から、 父親、母親の個室は諦めるもしくは、慣習によって同室になっている可能性が高いと考えています。 我が家の話に戻りますが、 2年前に「それぞれのマイルーム」を持てるように住まい方を変えています。 新築当初からあった子供のプライベートルームに加えて、 夫のプライベートルーム、私のプライベートルームを誕生させました。 結婚当初から継続していた住まい方を変えた理由は明確です。 ・就寝時間の違い ・快適な室内温度の違い ・質の高い睡眠確保 ・一人の時間を大切にする ・趣味や仕事のスペース確保 このマイルーム確保により想像以上に生活の質が向上しました。 計画を説明した時の夫は「絶対反対!」「一人で寝るのは不安・・・」。 2年経過した今は、はっきり言葉に
1月8日


「大掃除」
私は結婚当初、「大掃除」というものは大晦日にやるものと思い込んでいました。 新婚当時住んでいた住まいはコンパクトでそれほど掃除も大変ではなかったのですが、たった1日で家じゅうの「大掃除」は流石に無理があることは今となっては考えなくてもわかります。 更にそこに上乗せして、お正月の全ての準備をこの大晦日にやろうとしていた私・・・。 きっとその当時の私にとって「大晦日」は忙しくしていないといけない日だったのでしょう。 いやはやご苦労様でした・・・。 今の私はどうしているかというと、 ・気になったら その場で掃除 する ・ 使い捨て掃除グッズ を積極的に利用する ・できるだけ埃の乗る 平面を作らない ・床にできるだけ 物を置かない ・ 物を増やさない ・ 掃除する日を分散 させる ・ 家族を巻き込み 一人でやらない これらにより掃除というものはだいぶ楽になった気がしています。 家造りをする際、デザイン性もとても大切ですが、 日々の生活がいかに楽に楽しくできるか、は最重要だと思っています。 「毎日やること」がいちいち大変だったら家にいる間気が休まる暇がなく
2025年12月23日


「新築」と「リノベーション」
私の経歴は少し変わっていて、 新築注文住宅の設計とリフォームの設計がほぼ半分です。 私が見てきた2つの世界で感じたことは、「新築専門」の人と「リフォーム専門」の人が思いのほか多く、双方でどこか壁があることでした。 同じ「建築物」であり「人の住まい」に関わっているのに、そもそもの目的や考え方が違う。 予算やお客様の要望に合わせ最終的にカッコよくというのは共通ですが、新築専門の方は「建てること」に集中し、リフォーム専門の方は「直すこと」に集中している。 当然といえば当然ですが、ただどこか双方で見えていないポイントがあると感じました。 人生100年時代になった今日ですが、新築で家を建てるタイミングではまだ若い施主様が多いこともあり、 これからこの家で何年暮らすのか、長い時間の中で人や住まいに何が起きるのか? それらをあまり考えずに「素敵な住まい造り」に邁進しているような気がします。 逆にリフォームでは、新築時の関係者の想いや構造の考え方、 そしてここまでお客様が過ごしてきた時間にもっと目を向けるべきと感じます。 そのために、 新築の人はリフォームを、リ
2025年12月15日


「ライフスタイルの変化」
現在住んでいる家に30年以上暮らしてきましたが、その間様々な変化がありました。 胃に穴が開くほど大変な思いをしながらプランした新居にようやく引越しをした日は、晴れ晴れとして清々しく、楽しい毎日が待っているとまだ人生経験の浅い私は感じていました。 ですが、今の私からするとその当時の私に伝えたいことは山ほどあります。 ・しっかり断熱したほうが良いよ! ・建材は吟味して選んだほうが良いよ! ・将来の変化に備えて可変性を持たせたほうが良いよ! などなど数え切れず・・・。 この30年間の住宅建築の変化は大きく、比較しても意味がないのは理解していますが、 30年同じ家で暮らしたからこそ見えた「住まいのあり方」があります。 家族が増える、年齢を重ねる、病気になる日もある、いつもやっていたことが自分でできない日がやってくる。 逆に、孤独だった家事労働を家族全員でできる日が来る、家族の考え方が変化して暮らし方も変化する日が来る。 それに合わせて家も一緒に変化していけるように、住まい造りを考えたいと思っています。 今まさに新築されている家が30年後には「昔はこれが流
2025年12月8日


「2世帯住宅のプランニング」
現在暮らしている住まいは築32年になる木造住宅です。 32年前この住まいを造る時の状況は、様々な事が重なり胃に穴が開く寸前まで追い込まれました。 子供はまだ幼く、そして自分自身の資格試験の勉強追い込み真っ最中、日中は仕事、夜は毎日家のプラン・・・。 そして孫の面倒や家事を手伝わない主義と断言した義母との同居が今後何十年と続くことが確定する作業でもありました。 2世帯住宅のプランニングは、まだ若かった自分自身の住宅設計への知識不足、経験不足で非常にもどかしく、「これは仮の住まいなんだ」「いつかもう一度設計するんだ」と自分に言い聞かせながらプランニングしたことを 今でも鮮明に思い出します。 それでも、義母と私達家族がお互いに自立し、遠慮せず、気遣いもしないで済むようなプランを何とか練り上げ無事着工となりました。義母が要介護となり施設に入るまでの数年間、この住まいで車いすを利用しながら生活ができたことも建築士としての役目は果たしたと自負しています。 義母がこの春他界するまでの32年間この2世帯住宅で共に暮らしましたが、細かいことはさておき義母も私たちも
2025年11月29日


「オープニングページ」
事務所HPの画像は建築業界の方ならすぐにわかると思いますが、天井を見上げて撮っています。 小屋化粧梁と小屋束が見えていて左右に下がる勾配天井になっています。 更に仕上げは珪藻土塗で、左官屋さんが天井を見上げながら苦労して仕上げてくださいました。 実はこの画像は我が家のリビングの天井。 家族が増え2世帯5人家族として家が手狭になり増築工事をした際、リビングの梁を表しにして勾配天井にしました。 天井の高さは一般的には2400ミリが多いのですが、リビングの天井の一番高い場所は3500ミリあります。 実際の空間よりも広く感じ、心理的な開放感もあります。 そして壁と天井の仕上げである珪藻土のおかげで、湿度調整、脱臭効果もあり気持ちの良い空間となっています。 疲れた時にゴロンとリビングに寝転がるとちょうどオープニングの画像のような風景が目に入ります。 天然木材と珪藻土という素材のコラボレーションにより、 狙い通り「和む」感覚を得られるリビングになりました。 子供がこのリビングを占拠していることが多かったのですが、 子供部屋に閉じこもることがなかったのもこのリ
2025年11月22日


「事務所のネーミング」
「atelier 翠 一級建築士事務所」というネーミングは、私の名前の「みどり」→「翠」に変換したんでしょ?とおっしゃる方が多いです。 普通に考えたらそうなるのですが、実はネーミングに至るまでのストーリーがあります。 ストーリーの発端は私の母。 幼少期から中学生まで、母は私にあなたの名前は「翠」と教え続けていました。ところが、中学生になって暫くした頃、先生から「翠ではなくてみどりではないか?」と問われたのです。家に帰って母に聞くと「そうかもね。」と何事もなかったかのような返答。 ここまでの人生で何度も自分の名前を記入することをしてきましたが、まさか自分が「みどり」だったなんて12歳の私はこのとき初めて知ることとなったのです。 当時は母の変人ぶりに驚き振り回され気味だった私ですが、自分にまつわるエピソードとしてなかなか面白くこのストーリーは今ではお気に入りとなっています。そして「翠」という漢字には、「翡翠」(かわせみ)という意味があったり、私の好きな色を表していたり、最近では命名時の漢字として人気№1になっていたりと、漢字をとりまく環境も好ましく事
2025年11月20日
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